飛行機の運賃は航空会社が設定している普通運賃(正規料金)が最も高いです。
総支払額はそのときによって変わってきますが、正規料金自体は区間でほぼ決まっているため、この設定料金自体は情勢が変化してもそれほど大きく変化することはありません。

例えば、日本航空(JAL)の成田、ニューヨーク間の往復で合計27時間搭乗では

エコノミークラスは713,000円
ビジネスクラスは1,132,000円
ファーストクラスは2,048,000円

と設定されています。
これは長距離の運賃なので、短距離の場合でみてみましょう。

成田、香港間の往復で合計9時間の搭乗では
エコノミークラスは245,400円
ビジネスクラスは295,400円
ファーストクラスの席は無し。

となっています。
おおよそ、搭乗時間(航続距離)に応じて値段が高くなっているのがわかると思います。

一方、航空会社が割り引いて販売する航空券もあります。

成田、ニューヨーク間で
エコノミークラスは67,000円
ビジネスクラスは628,000円
となっています。ファーストクラスの割引運賃はありません。

成田、香港間では
エコノミークラスは38,400円
ビジネスクラスは157,400円
となっています。

これは2013年2月に2013年5月搭乗として出した結果で、正規料金の金額は時間が経ってもそれほど変化しませんが、割引運賃はそのときによって大きく変わります。
割引料金は、夏休み、年末年始など繁忙期には高くなるなど、そのときの予約状況によって航空会社が柔軟に価格を変更する割引料金です。割引料金と正規料金の違いは、単に価格だけでは無く、日程の変更の自由度などそのチケットによって大きく異なります。

航空会社が設定している正規料金(普通運賃)は、予約の変更が自由にできるようになっています。
仕事などで海外に行った場合、相手先との交渉が長引いた場合など、予定を延長して滞在したり、順調に交渉が進みすぎて早く帰るようなこともあります。
そのようなときに、予約が変更できない安いチケットの場合、新たに帰りのチケットを買い直す必要があります。一方、正規運賃はいつでも予約を変更することができます。
予約が変更できる安いチケットを用意している場合もありますが、空き待ちなど含めもっとも予約を取り直ししやすいのが正規料金で一番高くチケットを購入した方となります。
当然、同じ条件の方が重なった場合などは、希望の便に乗れないこともありますが、最も予約を柔軟に対応できるのが正規料金です。

一方、観光旅行などで、スケジュールがしっかり決まっている場合、現地で滞在を延ばしたいようなことがあったとしても、一般的には飛行機のスケジュールを優先します。
そのため、飛行機の便を変更できる必要は無く、なるべく予算を抑えたいところです。
そんな需要に応えているのが、航空会社が直接販売する割引チケットです。

1990年代までは航空会社は割引チケットを販売することは無く、格安旅行代理店がこのようなチケットを販売していましたが、今では旅行代理店が独自に割引チケットを販売することは無くなりました。
以前は、旅行代理店が、まとめてチケットを航空会社から安く購入し、それを旅行代理店がバラ売りしていましたが、今では航空会社が直接割り引いて旅行者に販売しています。

旅行代理店でも割引運賃で販売していることがありますが、通常、航空会社が販売している割引チケットに手数料を上乗せしているので、航空会社が提供するチケットより若干高くなっています。
手数料を取らない会社もありますし、とっても数千円なので、それほどの上乗せにはなりませんが、航空券を独自に購入する場合はまず初めに航空会社がどのような割引チケットを販売しているかを調べましょう。

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