アメリカの「クレジットカード」は基本的にリボ払いです。
リボ払いはリボルビング払いの略で、毎月一定額支払う分割払いのようなシステムです。
仮に1ヶ月に1万円支払うという設定にし、10万円分使うと、10ヶ月かけて毎月1万円を10ヶ月かけて払う仕組みです。これに金利がつきますので、実際の支払いは10%の金利なら11万円になります。
リボ払いは支払額を10万円など高額に設定して、使用金額を10万円以下に抑えておけば、実質1回払いとして使えます。日本では銀行からの自動引き落としが基本ですが、アメリカでは請求書が来たら小切手で支払う支払うシステムで、最低限の金利だけを支払うような方法もそのときに応じて可能です。
このため、金利さえ支払っていれば限度額まで買い物などが出来る一見便利なシステムが、アメリカのクレジットカードでは基本となっています。
この制度を活用しすぎると自分が支払える以上の買い物などをしてしまいがちなので、アメリカでの金融教育は欠かせません。
日本では、1回払いや分割、リボ払いはクレジットカードでの買い物時に利用者が指定するのが基本です。
このため、クレジットカードの買い物時に「支払い方法はどうしますか?」と聞かれます。
これは日本で日本人に必要な質問で、日本に来たアメリカ人などには必要ありません。
前述したようにリボ払いが基本で、カードで支払うということはリボ払いしか無いからです。
逆に、日本人が海外でクレジットカードを利用するときに、支払い方法は聞かれませんし、分割払いをその場で指定することも出来ません。
一方で、アメリカにも一括払いが基本のクレジットカードのような物があります。
一般的に一括払いが基本のカードは「チャージカード」と呼ばれています。
このカードを発行している日本でも有名な会社がアメリカン・エキスプレスです。チャージカードはある程度の支払い能力が必要になるので、発行は、クレジットカードよりも厳しくなっています。
しかし、リボ払いでの利用者からの金利はカード会社の大きな収入源になっているため、最近はアメリカン・エキスプレスもリボ払いが基本のクレジットカードを発行しています。
このため、アメリカでのクレジットカードなどの発行は、アメックスなどのチャージカードの発行難易度が高く、一般のリボ払いが基本のクレジットカードは比較的緩くなっています。