飛行機の運行形態の1つに共同運行(コードシェア)便があります。
例えば、日本航空で航空券を調べると、日本航空の航空券らしいのに「アメリカン航空の機材で運航します」と書かれている場合があります。
これが共同運行(コードシェア)便です。
コードシェアしている場合、本来飛ぶ飛行機とは別の航空会社も自社の航空機としてチケットを販売することが出来ます。
これにより、飛行機を運航する会社としては、単純にチケット販売の機会が増え航空券を売りやすくなります。また、利用者にとってもいくつかの利点があります。
例えば、北海道から日本航空で羽田に行き、羽田からロサンゼルスに行くことを考えてみましょう。
通常は、北海道から羽田、羽田からロサンゼルスという2つのチケットを手配する必要があります。
これを北海道から、羽田経由、ロサンゼルス行きというチケットして処理することも可能です。
こうするには、同じ航空会社が運行する便を選ぶ必要がありますが、1社だけでは運航する便が限られるため航空券も限られます。
上の例では羽田空港からアメリカのロサンゼルス空港までをアメリカン航空が運航しますが、日本航空もコードシェアとなり運航されます。
つまり、北海道から羽田は日本航空が運航する飛行機、羽田からロサンゼルスはアメリカン航空が運航する飛行機でも、日本航空がコードシェアなので、北海道から、羽田経由、ロサンゼルス行きという航空券に設定出来るというわけです。
これによって、経由する空港での手続きが簡素化され、利用者の利便性が高まります。
コードシェアの航空機に乗る際には、本来運航する航空会社を確認しておく必要があります。
コードシェアでの運航は、空港でのチェックイン等の手続きは本来運航する航空会社の窓口で行われます。
このため、利用するターミナルは当然ながら本来運航する航空会社のターミナルのその窓口に行く必要があります。