仮に、すべて含まれるパッケージツアーに参加し、現地でホテルが予約されていなかった場合、ツアーを企画・募集した会社の責任です。
ガイドがいるツアーなら、その場で別のホテルを手配するなどしてくれるでしょうが、ガイドなしのツアーの場合、別のホテルを自力で何とかするしかありません。もちろん、その場でツアー会社に国際電話で連絡すれば対応してくれるかもしれませんが、日本時間の深夜にすぐに対応してくれるとは限りません。
この場合、責任はツアー会社にありますが、それによって不都合を被るのは実際に旅行している本人です。
それでは、ツアー会社には直接関係のないトラブルではどうでしょうか。
天候の影響で移動できなくなる場合があります。この場合、ツアー会社は、そんな天候も事前に予測すべきとは言えますが、直接の責任はありませんし、天気のことなどは誰の責任でもありません。
一方、現地で事件や事故に巻き込まれたなどはどうでしょうか。事件は犯人によって引き起こされた物ですが、旅行が台無しになったことを犯人に責任をなすりつけても何も始まりません。
これは、日本国内で通勤や通学などで事件や事故に巻き込まれたときと同じで、そのときは運が悪かっただけです。
海外では、スリから殺人まで、犯罪発生率は日本より圧倒的に多いです。そのような事件や事故に巻き込まれる確率は、国内に比べ圧倒的に上がります。さらに、ぼけっとした日本の旅行者は、スリなどの格好の標的であり、その確率はかなり高まります。
ツアー会社のミスによる被害は、ツアー会社に責任をなすりつけてもいいのかもしれませんが、責任の所在はともかく、楽しい旅行になるはずだったのが最悪な結果になった記憶は、これからも残り続けます。
どんなツアー会社を選ぼうが、どんな航空会社を選ぼうが、行き先を厳選しようが、一般の生活と同じ、もしくはそれ以上に海外旅行ではトラブルがつきものです。
責任の所在をどこにするにしても最終的に被害を受けるのは自分自身です。
最悪の結果にならないように自分である程度コントロールしながら、細かなトラブルも楽しみながらの海外旅行は旅の醍醐味の1つと言えるでしょう。
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