一方で、海外では1万円くらい価値がある高額紙幣は一般の店頭ではあまり使われません。このため、財布の中に入れている人も少なくなっています。
たとえば、アメリカでは100ドル札が一万円札とほぼ同等の価値がありますが、この100ドル札は一般的にはあまり使われていません。
一般のお店で使用しようとすると、もっと小さいお札は無いのか聞かれたり、偽札かどうかをチェックされたりします。
これは受け付けてもらえた場合で、場合によっては使えないことも多いです。
これは、偽札など店側のリスクが高いからで、日本とは現金に関する考え方が異なり、その国であまり使われていないお札を日本と同じような感覚で使用とすることは非常にリスクが高いことだといます。
高額な紙幣が使われない理由はいくつかありますが、盗難のリスクが高いからです。
一般的にそのような国では高額な商品を購入する際にクレジットカードが使われます。
現金よりもクレジットカードの方が、盗まれたとしても不正利用されるリスクが低いからで、海外では日本と同じ考え方で高額な紙幣を使うのは止めましょう。
一般的には多くても数万円程度の現金しか持ち歩くことはありません。
日本人に多いのが、クレジットカードが嫌いで現金主義の方です。日本ならあまり問題になりませんが、この現金主義のまま海外に行く方が多いからなのか、犯罪者集団からは日本人は現金を大量に持ち歩いていると認識されているのが現状です。
海外では、東アジア系人種の旅行者なら、中国や韓国、日本人と認識されます。その中から、服装、話している内容、ガイドブック、細かな仕草などから日本人旅行者と認識するのは容易です。
ヨーロッパなどの観光地で、鞄のチャックなどを開けたままにしたりしていれば簡単に鞄の中の物をすられます。
ズボンのポケットからはみ出すように財布を入れているのも、スリをしてくださいと言っているような物です。
鞄はチャックなどを閉じていても、カッターで切られたり、財布をチェーンなどで結びつけていても、ペンチなどで簡単に切られてしまいます。
このため、盗んでもあまり被害に遭わないように、持ち運ぶ現金は最小限にする必要があります。
海外へ数十万円単位などの現金を持って行く場合、日常の持ち運びは数万円にして、ホテルのセキュリティボックスに入れるなどして自衛しましょう。
どうしても持ち運ばなければならなければ、腹巻きなどの隠し財布が売られているので、それらを使うのも有用です。
その国で使える通貨にする必要があります。
そのため、日本円を両替するなどして現地のお金にして使う事になります。
両替は、日本円を例えばアメリカのドルなどに替えることです。
換金という言葉を使っている人がいますが、換金というのはお金ではないものをお金に換えることなので両替とは異なります。
日本円が現地通貨でいくらになるかは毎日、毎分ごとに変わります。
例えば、1アメリカドルは100円だったり、1アメリカドルが90円になったりします。
1日の変動は1%以下の事がほとんどですが、急激に変わったりすることもあります。
韓国の場合は、ウォンという通貨を使っており、1000ウォンが90円だったり100円だったりします。
これを為替レートといい、毎分刻々と変わります。
いつ両替すればいいかは微妙なところですが、1回の旅行で10万円程度使うなら、変動の幅は多くても数千円なので、為替レートの変動はあまり気にする必要はありません。
海外では店にもよりますが、クレジットカードも利用できます。
クレジットカードでの支払いは現地のお金で決済され、各クレジットカード会社が設定した為替レートで日本円で最終的に支払うことになります。
トラベラーズチェックは2013年現在存在していますが、事実上使い物にならないと思った方がいいでしょう。
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